畳の基礎知識Basic knowledge

畳の基本Basic tatami

近年の畳

近年、畳の良さが見直されてきています。イグサではなく和紙や化学繊維の畳表など防カビ性の高いものが登場し、色のバリエーションも豊かになって、それぞれのお宅のニーズに応えやすくなりました。縁なしの畳も人気です。

畳の材料

畳表の材料のイグサは多年生の植物で、熊本、広島、岡山、福岡、高知などを中心に栽培されています(中国産もあります)。苗の手植えは真冬に行われます。春に新芽の発育を促すためにイグサを45cmほどの長さに切りそろえる先刈りという作業を経て、夏に1.5mほどになったものを刈り取ります。イグサは織機を使って畳表に編み上げられ、畳一帖分に使用されるイグサは約4,000本、高級な畳では約7,000本ものイグサが使われます。経糸は主に麻糸と綿糸で、高級品にはマニラ麻糸が使われます。

染土

畳表独特の色やツヤ、香りをひき出し、色焼けを防ぐ為に染土で泥染という作業を行います。畳表には、その際の乾燥した染土の粉が着いていますので、使用開始時にタオル等の乾いた布で空拭きすることをお勧めします。

変色

直射日光を長時間当てますと、畳表が変色したり畳の傷みを早めることになります。できるだけ直射日光は当てないよう気を付けてください。 また、畳表の青さは葉緑素の色です。そのため高温(熱いやかん等)、低温(冷やしたビール瓶等)を直接畳の上に置くと変色することがあります。

畳替えRefresh a tatami

裏返し

実施目安:4~5年

新しい畳を敷いてから1~2年経つと日焼け・傷みが目立ってきますので、畳表を裏返して張り替えます。
畳表の傷みがひどくなってしまいますと裏返しができなくなりますので、早めに行うことが大切です。
日差しの強い場所や傷みの進行が早い場所におすすめです。

表替え

実施目安:5~10年

畳表が傷んだら裏返しをしますが、裏返し後も傷んできたら、畳床はそのまま利用して新しい畳表を張り替える作業になります。

畳床替え

実施目安:15~20年

畳に弾力性がなくなったり、凸凹や大きな隙間ができるようになったら、畳床も含めて新品に取り替える作業になります。

畳のお掃除のポイント

掃除機は畳の目に沿って軽く触れる感じで掃除機をかけます。
ほうきで掃くのが最良と言われます。
拭き掃除の基本はカラ拭きです。
美しく長くお使いいただき、快適な畳の生活を送りましょう。